愛とロマン溢れる礼文島・桃岩荘ユースホステル宿泊記[後編]


桃岩荘ユースホステル宿泊記の前編の続きです。

愛とロマン溢れる礼文島・桃岩荘ユースホステル宿泊記[前編]

礼文島に行ったら泊まろうと心に決めていた桃岩荘。

日本三大バカユースホステルと呼ばれているだけあって、毎日が新しい発見でした。

こんな宿は他に無いぜ( ˘ω˘)!!と思いながらも桃岩カラーに染まってしまったブログの中の人の宿泊記・後編です。

桃岩荘の宿泊ルール

桃岩荘のペット

どうやら桃岩荘ではペットを飼っているらしい。

その名も宇宙生命体ギャラン君!!!

強く踏んで♡

ペットボトルや缶を食べてくれるらしく、鳴き声もなかなかウルサイらしい。

礼文島ではゴミを出すルールも厳しく飲み終えたペットボトルは水でキレイに洗い流し、ラベルとキャップは燃えないゴミ、ペットボトルは宇宙生命体ギャラン君に食べさせてゴミをコンパクト化させる必要があるらしい。

実際に私もペットボトルを潰してみたら食べさせてみたら結構楽しかった( ^ω^)

ちなみにこの宇宙生命体ギャラン君、鳴き声がうるさいので消灯時間後~起床時間までの間は使用禁止。

日本時間と桃岩時間

桃岩荘では日本時間と違って時差があります。

桃岩時間を示す時計

桃岩荘で過ごしていると桃岩時間で過ごすことになるので、現実世界とは少し違う時間軸で活動することになります。

たまに現実世界に戻る時(スマホを眺めたり、街で用事がある時)があるときは頭が混乱するけれど、基本的には桃岩時間で過ごそう!

桃岩荘は時間に厳しい

一般的なホテルとは違い、桃岩荘はユースホステルなのでお風呂・食堂・チェックアウトや連泊の手続きの受付利用時間は決まっています。しっかり考えて行動することが大切。

このタイムスケジュールで桃岩荘では行動してもらいます、と館内説明のときにヘルパーさんから言われていたので、大体の流れは分かるはず。

しかし桃岩荘のタイムスケジュール以外に隠しコマンド的なイベントがたくさん用意されているので、もしその現場に居合わせたときは何となく紛れ込んで楽しむのも良いかも知れない( ^ω^)

この隠れたイベントは後述するけれど、桃岩荘を初めて宿泊する予定の人で偶然で新鮮な驚きを楽しみたいなら記事はここで読むのをやめておくことを勧めておきます。

(以下ネタバレあります)

一泊目の夜

桃岩荘のお風呂

夕方の便で北海道・稚内から礼文島に来た私は夕方に桃岩荘へ到着します。

桃岩荘での洗礼(儀式)を終えて、桃岩荘のルール説明を5分ほどヘルパーさんに案内されてようやく自由時間が出来ました。

夜には桃岩名物ミーティングが始まるので、40分ほどの空いた時間でササッとお風呂に入ることに。

桃岩荘では混浴風呂と女子風呂の2つがあります。男風呂は察しよう。

ちなみに女子風呂の脱衣所に天使と悪魔のイラストが描かれた体重計2つが設置されていて、天使の体重計に乗ってみると軽い数値を叩き出し、悪魔の体重計に乗ると認めたくない数値を示してくれました( ^ω^)

いやいや、どっちやねん(笑)って戸惑いながらお風呂タイムを終えます。

ドライヤーはお風呂後に受付でドライヤーを受け取り、洗面所で乾かすルールになっています。

桃岩荘の女子部屋

桃岩荘のミーテング場所(囲炉裏の間)の2階部分が男性が利用する就寝スペースとなっています。

就寝エリアには変わった名前が付けられていますが、名付けの理由については宿泊する際に館内説明で受けるでしょう。

2階が男性就寝スペース

夜のミーテングは自由参加で夜9時過ぎまでは歌って踊るけれど、男性の就寝スペースでは見ての通り筒抜け状態です。

お盆だと100人位が1階の囲炉裏の間で歌って踊るらしいので、ミーテング中はゆっくり眠るのは非常に困難そう( ・`д・´)

女性部屋は別館2階

階段より先は男子禁制

ネーミングセンスが光る

女性部屋も明るくて清潔で安心

桃岩荘ステッカー

ライダーとチャリダー限定で桃岩荘2018デザインのステッカーが貰えます。

これは…!どこに貼ろうかしら///(めっちゃ嬉しい)

1泊目 初めて桃岩名物ミーテングに参加

桃岩荘に来てビックリしたのは頻繁に館内イベントを放送で知らせてくれるんだけど、音量が大きく早口で無駄にテンションが高いのです。

体育会系のような喋り方なので、脳内補完しながら何を言っているのかはジッと聞き取らないと慣れるまでは分からないけど結構ポジティブな内容。

そして絶対楽しいことがあるので、イベントがあれば積極的に参加してみよう!

ミーティング始まるよ!

19:20から始まるミーティングに参加するために囲炉裏の間に行くと、はじめての人は前の方へ座るように案内されます。

ここでは3連泊分のミーティングの様子を出来事別に書いてみます。


時間どおりミーティング開始。

桃岩荘ビギナーの私は3日間ほとんど優等生ポジション(一番前真ん中の特等席)で体育座りで男性ヘルパーさんたちが行うミーティングの様子を見ていて気づいたことがあります。

歌って楽しませてくれたり

寸劇をして笑わせてくれたり

次のコーナーの繋ぎも埋める寸劇

寸劇をしたり、女装をしたり、ギターを弾いて…これはミーティングという名の男性ヘルパーさんが宿泊客の為に、礼文島と桃岩荘を好きになってくれ!と全身全力でおもてなしをしてくれているのではないかと( ・`д・´)

Twitterで桃岩荘の事をTDLの様だと表現していた人がいたんだけど、全くその通りでディズニーに来たような感じ。

ディズニーと違うのはシブい音楽が流れたり、たまに怒号、そしてミッキーは存在しないところかな( ^ω^)

小人(身長180cm超)と眠り姫と王子

ミーティング前半の島案内コーナー

ミーティング前半では男性ヘルパーさんが礼文島の歴史から観光スポットまで色んな説明を面白おかしく教えてくれます。

この説明がまた迫力あって面白く、初日のミーティングの島案内コーナーで礼文島の勉強が出来たお陰で翌日の礼文島ソロツーリングは大いに役立ちました。

グルメや観光スポットをクイズ形式で説明

ネットの情報や観光ガイドブックを読むのとは違って、実際に住んでいる礼文島が大好きなヘルパーさんからの説明だと頭にどんどん入ってくるというか、違う季節も礼文島へ是非行きたい!という気持ちになるくらい。

日によって説明するヘルパーさんが違う

どのヘルパーさんも全力で説明してくれる

毎日説明してくれるヘルパーさんが違うので、島案内のコーナーは毎回楽しく聞くことが出来ました。

凄くわかりやすかった

ミーティング中盤

歌のお兄さんが出てきて、色々とクイズを出してくれます。

そのクイズで私はNGワードを答えてしまい、罰ゲームとして私は礼文島の食堂のオバちゃんコスプレをさせられてしまったり。

どうやら人口減少に悩む礼文島からの流出を抑えるため、私は大阪に帰らずに礼文島の食堂のオバちゃんとしてこれから生きて欲しいとの事。

そんな人生も良いよなぁ、とみんなの前に立たされながらも良い夢を見れました。

立ち尽くす私

ミーティング終盤 歌って踊る

男性ヘルパーさんたちの熱量が半端なかった!

ミーティング前半の島案内、中盤のコーナーも全力で楽しませてくれたヘルパーさん達だったけど、歌の時間になると前で元気よくギターを弾いて歌ってくれます。

私達は座って一緒に歌う感じ。

歌詞が分からなければミーティング場所の囲炉裏の間を囲むように歌詞が書いているし、ヘルパーさんが歌ってる途中に1小節早めに歌詞を読んでくれます。

あとは宿泊客も立ち上がって全員で、ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む・アラレちゃん・ひょっこりひょうたん島・月光仮面?・サザエさんを踊ってどんちゃん騒ぎです(∩´∀`)∩

私はもちろん今までの人生で一度も踊ったことがないものばかりなので、全然踊れなかったんだけど1泊目.2泊目.3泊目のミーティングで見よう見まねで踊ってみたら何となく踊れるようになってしまいました。

周りのお客さんはリピーターばかりなので踊りは上手だけど、みんなこの時間を楽しんでいるだけなので踊りの上手下手は大事じゃないっぽい。

歌唱指導で練習した島を愛す、今年の歌、そして最後の締めの5つの赤い風船「遠い世界へ」を歌ってミーティングは終わり。

ミーテング終了は桃岩時間21:20くらいなので2時間ぶっ通しで行われています。

途中に休憩時間は存在せず、次から次へとコーナーや寸劇・クイズ等を男性ヘルパーさんが役割分担して楽しませてくれるので、あっという間でした。

バリエーション豊富すぎる

消灯時間までの小一時間は自由時間なので、ミーテング場所である囲炉裏の間で宿泊者・ヘルパー関係なくコミュニケーションを取ったり、寝る準備をしたり。

毎晩2018年版の桃岩荘ポスターのじゃんけん大会がミーテング終了後にあります。

私は毎晩参加しましたが3回とも結局勝ち取ることが出来ず、最終日の夜にミーテング場所の床の上で落ち込んでいたら電車旅で持って帰れないから…と、じゃんけん大会でポスターを勝ち取った宿泊者さんに戴いちゃいました(笑)

2018年版 桃岩荘ポスターの猫岩

桃岩荘すぐ前に見える奇石・猫岩

あと囲炉裏の間でみんな集まってワイワイしているな~!とその輪の中に紛れ込んでみたら急遽ジュースじゃんけん大会が開催されていて、じゃんけんで負けた人がみんなにジュースを奢るらしい。

私も参加してみたら、見事に勝って北海道限定のコーヒー牛乳を買ってもらいました(∩´∀`)∩

自動販売機で飲みたいジュースを選ばないといけないんだけど、みんな容赦なく値段の高いペットボトル飲料をチョイスしています。

ヘルパーさん2人がかりでジュース出します(笑)

ちなみにジュースじゃんけんで負けた宿泊者は先程のポスターじゃんけん大会でポスターを勝ち取り私に譲ってくれた人というオチ付き。

乾杯☆

消灯時間の10分くらい前から眠くなるようなオルゴール音楽がユースホステルに響き渡り、桃岩荘のサービス精神というかホスピタリティを身を持って感じながら、夢の中へ( ˘ω˘)スヤァ

桃岩荘の朝

昨夜にヘルパーさんが「朝は爽やかな音楽で起こします(ニッコリ)」と教えてくれたので一安心です。

ホテルではなくてライダーハウスやゲストハウス、ユースホステル等で相部屋で寝る場合は目覚ましアラームを鳴らし辛いんですよね。

基本的に私は枕の下にスマホを置いて起きる時間に音無し・バイブのみ設定で振動で起きるようにしています。(寝相や眠りの深さによって気づかないことがたまにあるので成功率70%)

というわけで桃岩荘の館内説明では朝は爽やかな音楽で起こしてくれると信じて起床時間まで平和に寝ていたんだけど、そんな期待は見事に覆されました。

もうね、確かに「爽やかな音楽で起こします(ニッコリ)」と言ってしまう意味がよく分かるので是非桃岩荘へ宿泊して体験してみて!!!

桃岩荘の朝ごはん

桃岩荘は2年ほど前から晩御飯の提供(有料)が無くなったので現在は朝ごはん(有料)のみ提供となっています。

せっかくなので1泊目は朝食付きでお願いしたけど、数百円でかなり健康的な内容でした。

チェックイン時に貰える朝食引換券

旅先ではジャンキーなものを食べたくなるので、2泊目はセイコーマートでパンをオーブントースターで焼いて食べた感じ。

他の宿泊客さんの朝食を見ると半分が桃岩荘の朝食を頼んでいて、あとの半分はコンビニのパンとか自分で用意して食べています。

オーブントースターと電子レンジは自由に使えます。

桃岩荘の食堂

私はバイクという足があるので4km先にお店が色々ある港エリアまでご飯や買い出しに行くのは全く苦にならないけど、送迎車頼りの徒歩で来た人は桃岩荘からちょっと港へ買い出しに行こうと思っても辛そう。

桃岩荘の売店にもレトルトカレーやご飯、飲み物は売っているけど礼文島らしい食事をしたければ近くても徒歩40分先の香深港まで行く必要があります(ヽ´ω`)

桃岩荘の売店

注意
純粋に宿としてレビューするなら買い出しできるお店が遠いし、2年ほど前から夕食が完全に無し・朝食しか提供の無いので、島内で足がなければかなり使い勝手悪いかも。

食堂のキッチンを使って自炊もできるけどキッチン使用料が確か200円くらいかかります。自前のキャンプ用コンロを使うのは厳禁。

しかしそんな桃岩荘でも50年以上も潰れずに存在し続けているのはやっぱり凄い。

朝ごはんを食べ終えた後あたりにラジオ体操するよー♪みんな集まれー♪ってハイテンションな館内アナウンスが流れたので、ミーテング場所である囲炉裏の間に行くと全力でラジオ体操する人たちが!!!

みんな全力でラジオ体操してた

このあとすぐに私も紛れ込んで全力でラジオ体操した( ・`д・´)

このブログ記事書いているときに気づいたけど、ラジオ体操カードにハンコもらうの忘れてたああああ。゚(゚^ω^゚)゚。

桃岩荘の前で朝の見送り

まだまだイベントがあるよ!もちろん強制参加ではない。

ラジオ体操を終えて暫くしてから朝一番のフェリーで島抜け(礼文島から離れる)する宿泊者さんを見送る儀式を桃岩荘の前でします。

なにかやってる?

ここでも歌うよ!

そして踊る(笑)

男性ヘルパーさんは旗を豪快に振り回しています。

歌う

踊る

まーたこーいよー

MEMO
見送るシーン(上の写真)に使われている海軍旗は桃岩荘では夕日の旗として使われています

そして何度も振り返って手を振る島抜けする宿泊者さんたち。

宿泊者の姿が見えなくなっても「まーたこーいよー!」って皆で一斉に叫びながらしばらく手を振り続けます。

見送りの後は掃除大会

見送りが終わり、今日はどんなスケジュールでツーリングしようかな…と考えようとしたときに

桃岩荘

みんなで旅の我が家である桃岩荘をキレイにしちゃいましょう!!!

ってヘルパーさんから掃除大会のお誘いを受けたんだけど、ちょっと気分が乗らず2日目の朝は断りました。

様子を見てみると、大音量の音楽をかけ流して皆テンションアゲアゲでホウキで履きまくってる…!

これは惜しいことをしてしまった!!!

楽しそう!ということで翌日の朝、桃岩荘で同じく見送りをした後の掃除大会に参加する私( ^ω^)

掃除大会の会場はミーテング場所でもある囲炉裏の間。

数に限りがあるホウキは売り切れだったので、部屋の端で見学していたら桃岩荘の常連さんにホウキを譲ってもらったので履きまくるぜ!!!

このあとは雑巾がけ!

床や柱を磨きまくります。

掃除中はずっと大音量の音楽が流れているし、なぜか皆歌いながら掃除しているし私も一生懸命に柱を拭いてたら暑くなってきました(笑)

北海道ツーリングするために礼文島に来ているはずなのに、なぜか宿泊しているユースホステルで雑巾持って一心不乱に拭きまくっているなんて出発前は到底想像できなかったでしょう。

拭きまくってます

音楽が鳴り止み、終わったー!と思っていると囲炉裏の間の掃除は第一弾掃除大会だったらしく、第一弾があるということは第二弾もあるらしい。

第二弾 大掃除大会

第二弾の場所は食堂。

ここでも同じく大音量の音楽を流しながらホウキでみんな部屋の中心に向かって履き進めるシチュエーションに笑いを堪えながら履きまくります。

そして雑巾レースです。

みんな一列になって、向こうの壁タッチして一往復して優勝を狙うそう。

よーいどん!でレースが始まったけど私はビリでした。

みんな駆け足レベルのスピードでよつん這いで走り去っていくのはシュールだったし、最後にヨボヨボとゴールした私に声援を送ってくれた皆さんには感謝です。

なんかね、私の記憶の中では高校生の時に運動会のリレーで走っていた時に応援してもらった以来だったような気がしてちょっと胸に来るものがありました(?)

礼文島の香深港でも見送り

さっき桃岩荘の前で盛大に見送りをしたけれど、あれは最後の見送りではなくフェリーが出る港でも盛大に見送るらしい。

北海道ツーリングガイドの礼文島紹介ページを眺めていると、礼文島の美味しいグルメや観光スポットがたくさん掲載されている中に何故か桃岩荘の見送るイベントも肩を並べて掲載されています。

桃岩荘メンバーのフェリーの見送りに私も参加するために、桃岩荘から4km離れた香深港までCBRで行くことにしました。

歓迎モード

香深港に到着して暫くすると稚内からやってきたフェリーが見えてきます。

このフェリーには新たに桃岩荘に宿泊する人も乗っているので、ヘルパーさんたちが「おかえりなさーい!」と旗を振りまくっています。

おっかえりなさーい

そして、このフェリーで稚内へ戻る桃岩荘の宿泊者もいるので見送ります。

歌って踊るよ!

熱い言葉をヘルパーさんが言ってます

乗船している他のお客さんも何事かと見送る様子をデッキで眺めています。

ギャラリー多め

遠い世界へを歌っていると良いタイミングで出港していくフェリー。

まーたこーいよー!って叫ぶと、フェリーに乗って島を出る桃岩荘の宿泊者さんたちが「まーたくーるよー!」と返事を叫んでくれます。このやり取りは数回あってなかなか面白かったけれど…

こ、これはもしかしたらもしかして…私がもし島抜けするときはデッキの上から叫んで返事をする必要があるのか???!?と若干不安になったり。(ちょっと恥ずかしい)

無事見送った後はみんな輪になって、ヘルパーさんが「見送りお疲れ様でした!」と言って少し踊ったりして見送りセレモニーを締めます。

2日目の朝は空が曇っていたので、ヘルパーさんが締めの言葉で

桃岩荘

皆で手をつないでグルグル回って曇り空を吹き飛ばしましょう!!!

と、3周ほど20人ぐらいでグルグル回ったあと直ぐに空を見上げると、厚い雲に覆われていた空から太陽が本当に見えてきちゃってみんな喜んでました。

奇跡ってあるんやな(真顔)

徐々に晴れてきた

愛とロマンの8時間コース

意訳:礼文島縦断トレッキング8時間コース

長細い形をした礼文島は南北42km、東西8kmの大きさなのでバイクで南北縦断すると40分くらいの大きさです。

島の東側は車が走れる道があるんだけど、西側は南北に車道が無いのでトレッキングコースとして縦断できるみたい。

桃岩荘ではこの愛とロマンの8時間コースを歩くことを勧められます。

出発時間からゴールの桃岩荘までの時間の関係で桃岩荘では2泊する必要があること、出発の前日は8時間コースの説明会に参加すること、そしてヘルパーさんは参加せずに宿泊者だけで決められたルートを現地で探しながら歩くらしい。

愛とロマンという名前の通り、参加した男女が助け合いながら同じゴールに向かって歩くことで愛とロマンが生まれて1年に1組は結婚するカップルもいるらしい。

今回私は3泊しましたが、1泊目は快晴の礼文島をバイクで走りたかったから辞退、2泊目はもう少し礼文島をバイクで散策したかったから辞退、3泊目は大阪に帰らないといけなかったので参加できず。

3泊目の日は愛とロマンの8時間コースに女性参加者がいなかったらしく、トレッキングに参加する若い男の子の宿泊者さんが私(^q^)に「愛とロマンの8時間コース一緒に歩きませんか?」と声を掛けてくれたけれど、フェリーに乗って関西へ帰る日だったので断腸の思いで断りました。

これも人生(ヽ´ω`)ハァ

そういえば2泊目の夕方にゴールである桃岩荘に愛とロマンの8時間コース参加者さんが到着した現場を見れたんだけど、ゴールに到着したら直ぐに休める訳では無いらしい。

ゴール直前の参加者さん発見

ヘルパーさんが熱く出迎えている

ヘルパーさんからの激励なのか踊りを一緒に踊ってました。

疲れていると思うのに8時間コースを完歩した参加者さんも笑顔で踊ってます( ^ω^)

私はもう少し体力を付けて高山植物がキレイに咲く来年の6.7月に挑戦してみたいですね。

バイクは持っていかずに関西の空港(関空・伊丹・神戸)→羽田空港→稚内空港→2時間のフェリーですぐに礼文島に行けそうだな…って夢を見ていますが実現するかは不明。

夕日の儀式

3泊目の夕方、ツーリングを終えた私は女性部屋で荷物の整理をしていたら外から音楽が聞こえてきました。

なんだろう?と思って外に出てみると、ヘルパーさんが弾くギターに合わせて皆んな夕日に向かって立って歌っています。

Jpopはあまり聴かない私は何の曲か分からなかったから歌えなかったけど、とりあえず同じように立ってみました。

後日調べてみたら吉田拓郎の落陽だったみたい。

夕日に向かってジャカジャカ鳴らすギターと歌を聞きながら、この礼文島で見る夕日は今回の旅で最後か…と思うとしんみりしちゃいます。

1曲目を歌い終えた後、ギターを弾いていたヘルパーさんが素敵な内容を話してくれます。

その話を聞くと、そういえば最近頑張れていない所があるなぁ、もう少し毎日大事に過ごしていかないと!って改めて思えるほど。

そしてもう一曲弾き始めてまだ歌うのかぁ(笑)と思いながらも暗くなっていく海を眺めて歌を聞いていました。

こんな時間も大事ですねぇ(´ω`)

最終日 桃岩荘を出発

見送られる側になってしまった

3連泊した翌日の朝、大爆音で起こされる北原ミレイの石狩挽歌も聞き慣れてきて、これで起こされるのも最後か( ˘ω˘)スヤァ…と感じながらチェックアウト手続きをします。

桃岩荘ではこのまま連泊しようぜ!ってしきりに悪魔の囁きをしてくる空気感があるんだけど、前日は連泊することを伝えるとヘルパーさんが一日楽しもうぜ!って喜んでくれます。

しかしこの日は帰らないといけない日なのでお世話になったヘルパーさんに今日で帰るよ!と報告すると

桃岩荘

礼文島の食堂のオバちゃんとして生きるんじゃなかったんですか!!!

よっこ

開業資金を大阪で稼いできますね!!!

と、2日前のミーテングに罰ゲームでコスプレさせられた内容で謎に引き止められられる攻防もありながらも、3泊4日間お世話になった桃岩荘と礼文島とはお別れです。

桃岩荘の前で見送り

徒歩で桃岩荘を出発する人たちと一緒に私も出発しました。

桃岩荘を出て見返り坂を進んだ先にバイクを置いている駐車場があるので丁度良いのです。

見返り坂

5人のヘルパーさんは旭日旗を振り回し、ギターを弾き、歌を歌いながら見送ってくれます。

何度も振り返りながら見返り坂を登って手を振り、一緒の船で帰る予定の宿泊者さんたちと声を合わせて「まーたくーるよー」って言ってみたり。

私達の姿が見えなくなっても桃岩荘の人たちは暫く手を振り続けてくれているのは前日までの宿泊で分かっているので、前へ進みます。

桃岩荘良いところだった!

礼文島 香深港(かふかこう)でも見送り

ここでも盛大に見送られます。

私はバイクでの乗船なので、フェリーに乗り込むのは最後でした。

なので見送りセレモニーには少し遅れたけど、急いでデッキに上がると港から踊ったり歌ったりしてくれています。

全力で見送ってくれます

ここでヘルパーさんが見送りの言葉を伝えてくるんだけど、これを聞いたら桃岩荘にまた帰ろう!と思えるくらい素敵な言葉なので是非フェリーに乗船したらデッキに出てみよう!

横にいた女の子は桃岩荘メンバーとの別れでめっちゃ泣いてたけど、こういう時は泣かない(泣けない)性格な私なので目に焼き付けることにします。

昨日までは逆の立場だったのに変な感じ。

同じフェリーに乗る桃岩荘のベテラン宿泊者が数人いたので、港から「まーたこーいよー」という声の返事で「まーたくーるよー!」と一緒に何度かのやりとりで叫びます。

どんどん離れていく礼文島を眺めながら楽しかった4日間の濃すぎる思い出が頭の中を巡ります。

今度はいつ来ようかな、とスマホのカレンダーを眺めながらあっという間の礼文島・桃岩荘での時間が終わってしまいました。

まとめ

他にも色々な出来事があったけど、とりあえずこれで書き終わります。

こういうノリが無理な人は本当に無理だと思うし、もし不安な人は桃岩荘に宿泊するなら色んな人の宿泊記を読んで決める事を強く勧めたい( ^ω^)

ちなみに桃岩荘のイベントは自由参加なので、別に強制では無いけどせっかく宿泊しているのなら桃岩スタイルで思いっきり楽しみたいですね♪

時間の拘束が長めの自炊イベントだけは不参加でしたが、まぁ私は程々に楽しめたような気がする。いや、かなり楽しんだような気もする(笑)

そうそう、この桃岩荘はユースホステルなので、深く沈没するたくさん連泊する予定のある人はユースホステルの会員になるとユース会員価格で宿泊できるのでお得かもしれません。

とくにモンベル会員だと2500円(モンベル会員+ユース会員)で入会出来るので直ぐに元が取れそう( ´∀`)b

参考 ユースホステル・コラボカードmont-bell公式サイト

桃岩荘の売店で今年の桃岩Tシャツも売ってたのも購入したし、次に礼文島へ訪れることがあればトレッキングメインで行きたいですね(∩´∀`)∩


今回礼文島に訪れたときのツーリング記事は別に纏めています↓

バイクで礼文島を走るのは最高でした…!

2018年夏は北海道・礼文島ツーリング[2]美しい花の浮島・礼文島
2019/8/28追記

桃岩荘宿泊記(前編・後編)の内容についてメールでご意見をいただき、ご指摘箇所数点の内容を修正しました。お心遣い感謝します。

内容に不備がありましたら再度ご連絡下さい。送り主さんがキャリアメールアドレスのため、当方Gmailからメールを送信してもau迷惑メールフィルターで弾かれてしまうのでメールのお返事が出来ない状態です。

20 Comments

うに

更新待ってました!
予想以上に濃い…じゃなくて素敵な宿ですねぇー
正直予想以上だ。
でも楽しそうだなぁ

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よっこ

うにさん

変わった宿ですよね~!
見た目で判断して近付かないのも良し、とりあえず桃岩荘の世界に飛び込んでみて思いっきり楽しむのも良しだと私は思いますw
これでもう普通のゲストハウスやライダーハウスに泊まってちょっと変わった出来事に遭遇してもビックリ出来ないかもしれません\(^o^)/

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BROS君

さいたま市からです。
いつも楽しく読ませて頂いております。
今年は15年振りの北海道ツーリングに行きました。80年代北海道三大ばか騒ぎユースとして名高い、知床の岩尾別ユースに久々に泊まりましたが、激変して物静かでした。その岩尾別も9月で休館、もうひとつの襟裳岬ユースは閉館。唯一の桃岩荘はまだまだ元気なんですね。礼文だけには言ったことがなく、礼文に行くには、当時は時間はあるがお金のない大学生。今はお金はそこそこあるけど時間のない社会人。よっこさんの記事を読んで、行っとけば良かったの後悔と、今度行ってみたいの気持ちになりました。わくわくする記事をありがとうございます。これからも楽しみにしています。

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よっこ

BROS君さん

はじめまして!コメントありがとうございます。
そうなんですよね、日本三大バカ騒ぎユースホステルは現在では桃岩荘のみ賑やかということを聞きました。
礼文島は是非行ってみて下さい。北海道ツーリングを何度かしたことある人でも離島へはなかなか足を伸ばせないかもしれませんが、桃岩荘に限らず天気が良ければ魅力いっぱいの場所です。
今回桃岩荘に宿泊しましたが、23年ぶりに桃岩荘に帰ってきた人もいて全然変わっていない(笑)と凄く喜んでいました。宿泊者も全体的に年齢層がバラけているので若者だけが盛り上がっているのではなく皆んな楽しそうに過ごされていました( ^ω^)

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よっこ

takeさん

珍しい!takeさんからコメントが来るとはw
大阪で疲れたら礼文島で食堂のオバちゃんとして働きたいと思います(ヽ´ω`)笑
良い宿でしょう♪

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狸野ぽん太

スバラシイ(*´∇`*)
桃にすぽんとはまった感じが伝わります!
私も桃岩荘が大好きだけど、
何より礼文島が大好きだからたくさんの人に行ってもらいたいなと思ってます。
もちろん、残念な観光客もたくさん見るけど(6,7月はインバウンド需要やツアーがひくほど来る)、来てもらうことで観光の島礼文が繋がって、何年後何十年後も美しいまま残って欲しいなとおもってます。
私はFBでしかupしてないけど、こうしてたくさんの人に知ってもらえることが嬉しい!!
出逢いに感謝!
本当にありがとう!!

注:桃岩荘は
・一昨年お風呂を改修。
・昨年女ヘルが集まらなかったことによりスーパー3回転夕食がなくなり、
・昨年までの全自動水洗御手洗いが今年は!!(笑)
というわけで、とても過ごしやすい宿へと毎年変貌を 遂げているわけです!
8時間コースも20年前までは本当に8時間でした。
今はコースが大幅に変わって大体12時間。14時間かかるチームもあります。
調子に乗って参加すると悲しい気持ちになるよ~!!スニーカーは危険。靴だけはちゃんと用意しよう!
是非とも再訪してください☆

おまけ。
オススメソフト♪オススメ順
り◯り島オタトマリ沼万年雪ソフト(私は日本一だと思う!)
手塩町べこちち(40号線沿い旭川に向かって右。週に3日しか開いていない)
羽幌町道の駅あたりの無添加ソフト(時計台っぽい小さい建物)
礼文島スコトン岬島の人こんぶソフト(ネタ)
小樽LeTAOチョコレート館(ちょい邪道)
次回の参考に☆ヘ(≧▽≦ヘ)♪

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よっこ

狸野ぽん太さん

そうそう、桃岩荘も好きだけど礼文島が凄く好きになりました。
多分桃岩荘に宿泊せずに礼文島でキャンプしていたら、一泊したあと利尻島や北海道本土へ戻っていたと思います。
桃岩荘で礼文島の魅力を色々知ることが出来たので、刺激的な毎日でしたが充実した時間を過ごすことが出来ました。
夕食は人手不足、トイレは進化していたんですね(笑)
以前のトイレスタイルをネットで調べてみたら手動式トイレマシーンから進化していたなんて(゚∀゚)

6.7月に礼文島へ行こうかなと思っていたのですが、やはり多いんですね~!
でも違う季節にも行ってみたいので混雑覚悟で行ってみようかな( ^ω^)

注:桃岩荘は
・一昨年お風呂を~という部分以下の文章コメントを記事内の追記としてアップさせてもらいます。
多分参考にしてくれる人がいるはず…!(主に私)

返信する
狸野ぽん太

書き忘れで、床も去年リニューアルされました!
それまでは黒光りしたしなやかな(もとちいつ抜けるのか……的な)ピカピカのゆかでした。ヘルパーがミーティングで走ると良い音がしてたんだよー。
おー◯ス光くんが張り替えに参加したそうで、床への愛話はきっと楽しめるはず。
本当に過ごしやすくなってるよ!
お盆は家族連れいっぱいでおちつかないけど、6,7月礼文はツアー客が多いけど桃岩荘は(イベントが重ならなければ)比較的落ち着いてます。今年の6月のミーティングでホステラーよりヘルパーが多い日もあったよ(笑)

桃岩記の次はその他礼文記(その2)楽しみにしてます(o゚з゚o)ノ

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よっこ

狸野ぽん太さん

あのピカピカな床は新しかったんですね(゚∀゚)
いやほんと桃岩荘にいるときよりも帰ってきたあとの方が色々ぽん太さんに教えてもらっているような気がしますw
家族連れで桃岩荘に宿泊とはなかなかすごいですねwハイシーズンの礼文島にも行きたいので今からウズウズしていますが( ^ω^)
礼文島その2記事はぼちぼち書いてます(`・ω・´)ゞ

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大和

前半・後半と記事を読んでいたら何故か胸が熱くなりました!
私もギター弾きながら『落陽』を歌います!

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よっこ

大和さん

長いかなり長い記事を読んで頂きありがとうございます(笑)
大和さんも是非礼文島へw
落陽歌えるんですね!現地で初めて聞きましたが、良い歌詞なので大阪に戻ってきてからよく聞くようになりました(∩´∀`)∩

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きん

更新待っていました。
濃い、そして熱い。
体育会系の部活のノリ
素敵なお宿じゃないですか!!

返信する
よっこ

きんさん

とても賑やかな宿でした♪
フルサービスのホテルや旅館だと物足りなくなってしまいそうです(笑)
こういう場所は大好きなのでまた訪れたいですね( ´∀`)b

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肉汁

初めまして。桃岩荘は5年前と去年、北海道ツーリングがてらに行きました。
初めての時は1泊の予定があんまりにも楽しくて2泊、去年はトレッキング参加の2泊の予定が、地元のお祭に参加しないか?と誘われ結局3泊しました。
トレッキングも半ベソかきながら完走できたし、何より地元のお祭りが夜のミーティング並かそれ以上に楽しかったです。
ネタバレするのもつまらないので詳細は伏せますが、毎年7/15に行われる地元の厳島神社のお祭りがあり、参加者を桃岩荘でも募っているので、もしタイミングが合えばこちらも参加してみてはいかがでしょうか?

返信する
よっこ

肉汁さん

はじめまして!コメントありがとうございます。
連泊したくなる気持ちよく分かります。桃岩荘の空気に馴染めるタイプなら連泊したくなっちゃいます。
きままなソロツーリングだと、色々予定を考えていても現地で知り合った人と情報交換している内に自由にスケジュールを変えられる気楽さが凄く楽しいんですよね~!
お祭りの噂は聞いたことがあります。礼文島の歴史資料館でお祭りのビデオをしっかり見ちゃいました(笑)
こういうイベントがあるときは全国から桃岩荘に帰ってくる人が多くてユースもより賑やかになるみたいですね。
私もいつかお祭りに参加してみたいです(*´∀`*)!

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北海道キャンツー大好きオヤジ

なな、なんとっ‼️
よっこさん、礼文島に行かれたんですか(OvO)
今年の夏の北海道は無理だと思ってましたので驚きです。
それにしても、非常に大作ですね〜、読んでて楽しくて楽しくてしょうがなかったです*\(^o^)/*
読み応えバッチリです‼️
私は8月の初旬に久種湖キャンプ場に2泊して、8時間コースを歩いて、夜は念願の祭りにも参加できとても有意義でした。
が、それにも増して桃岩荘は楽しそうですね\(//∇//)\
羨ましい❗️
来年、是非泊まりたくなりました(*☻-☻*)
ちなみに、帰りのフェリーでは恒例の見送りが見れると期待していましたが、歓送迎無しでした(T_T)
いや〜、本当楽しかった(⌒▽⌒)
次回も期待してますよ♪(v^_^)v

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よっこ

北海道キャンツー大好きオヤジさん

そうですね~!
今年の夏の北海道ツーリングは諦めていましたがイタリア旅行の予定が流れてしまったので、休みを取っていた日を北海道ツーリングに充てました(笑)
あの湖のキャンプ場に泊まっていたんですね。次は桃岩荘に宿泊してみてくださいwきっと礼文島の良さを宿のスタッフさんやリピーターの宿泊者さんから色々と教えてくれると思います。
フェリーの見送りは桃岩荘の宿泊者が島抜けする人が居ないときと最終便の見送りは基本的に無かったと思います(`・ω・´)ゞ

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おじゃま虫

桃岩YH。青春時代の懐かしい所ですなぁ。十分オッサンになったから美味い魚と酒が目的の北海道ではもうYH宿泊は絶対にないのですが昔を思い出していました。

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よっこ

おじゃま虫さん

そういえば稚内から礼文島行きのフェリーに乗った時に少し話した旅人さんが、礼文島で宿泊する場所を決めていないって話していたので桃岩荘をオススメしてみたらお酒飲めないから嫌って言われました(笑)
シラフでも楽しめる場所なので無くならないで欲しいですね♪

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